蓼科山・北横岳 縦走1泊2日

山小屋泊

都道府県:長野, エリア:八ヶ岳

ルートと交通手段

行程1日目:すずらん峠登山口→蓼科山
行程2日目:蓼科山→将軍平→大河原峠→天祥寺原→亀甲池→北横岳北峰→南峰→北横岳ヒュッテ→坪庭→北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
交通期間:(往路)茅野駅→〈アルピコバス北八ヶ岳ロープウェイ線〉→蓼科山登山口バス停, (復路)北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅→〈タクシー〉→蓼科湖前→〈アルピコバス北八ヶ岳ロープウェイ線〉→茅野駅

今回のルートだと往復ともバス(北八ヶ岳ロープウェイ線)を利用可能ですが、本数が少ないため、帰路は時間の都合でロープウェイ山麓駅から蓼科湖前までタクシーで移動し、蓼科BASEで日帰り入浴を利用しました。まだ新しく清潔感があるし、空いていて良かったです。

「蓼科山登山口」バス停の近くに女乃神茶屋の建物がありますが、営業しているようには見受けられませんでした。バス停の少し先に「すずらん峠園地駐車場」があり、バイオトイレがあります。平日ですが駐車スペースにはそこそこ停まっていました。登山口は、バス停の方向に少し戻ったところにあります。なお、1つ前の「竜源橋」バス停からも登山道がありますが、こちらを行くと天祥寺原に出ます。

すずらん峠の登山口からは、最初ゆるやかな笹原ですがすぐに上り坂になります。再びゆるやかになりますが、次第に大きな岩がゴロゴロし始めます。標高2113m地点でなだらかになった後、最後の岩ゴロ急登が始まります。樹林帯を抜けると日差しや風を遮るものが一切なくなります。目印のペンキやポールをよく見て、バランスを取りながら大きな岩を渡っていく感じなので、トレッキングポールはあまり意味がなくむしろ邪魔になります。山頂は平坦でやたらと広いのですが、小屋の近くに山頂方面に向かう目印があります。

下山は、逆側の将軍平へ降りました。すずらん峠側よりも岩ゴロ地帯の距離は短いですが、大変さはあまり変わらない気がします。将軍平からは、天祥寺原へ直接降りられるルートもありますが、急なガレ場のようなので、あえて大河原峠回りにしました。大河原峠には公衆トイレや売店(営業日は未確認)があります。大河原峠から亀甲池分岐まではなだらかな笹原で、亀甲池から北横岳までは、最初は静かな苔の森ですが、途中からなかなかの急登になります。

北横岳まで来るとさすがに人気の山らしく、行き交う人が段違いに多くなります。北横岳の北峰と南峰の山頂は、それぞれ狭くはないですが、日陰がほぼありません。この日は暑かったので、あまり長居せずに北横岳ヒュッテまで降りて休憩しました。トイレは登山靴のままでお借りできますが個室が1つだけです(有料100円)。

このルートを選んだ理由と感想など

蓼科山はコースタイム的には十分に日帰りできる山ですが、山頂からは360°見渡せる展望があり、天候に恵まれれば朝晩の景色も素晴らしいはず。NHK「にっぽん百名山」で紹介されたこともある蓼科山頂ヒュッテにはぜひ泊まってみたいと思っていました。超高級オーディオで流れる音楽とピアノ生演奏はこの小屋ならではであり、小屋番さんは気さくで物腰やわらかく、野菜たっぷりの食事も美味しくて大満足でした。常連さんも多いようですが、こちらも気さくに混ぜていただけました。

20時少し前、まもなく消灯というときにグラッと地震がありました。すぐにスマホでチェックしたら神奈川西部が震源でしたが、八ヶ岳も揺れるんですね。翌日に小屋番さんと話したら、これまでこの小屋で地震を感じたことはほとんどなかったとおっしゃってましたが。