三国山・鉄砲木ノ頭 縦走

日帰り

都道府県:山梨, エリア:山中湖

ルートと交通手段

行程:篭坂峠→アザミ平→大洞山→楢木山→三国山→三国峠→鉄砲木ノ頭→(パノラマ台)→三国山ハイキングコース入口
交通機関:(往路)御殿場→〈富士急バス河口湖行〉→篭坂峠, (復路)石割の湯→〈富士急バスふじっ湖号〉→富士山駅

参考:山中湖観光ガイド 三国山ハイキングコース

Geographica生成画像

篭坂峠(かござかとうげ)まで公共交通機関でアクセスするには、富士急バス河口湖線を利用します。一般的には、JR御殿場駅から河口湖行きに乗車するか、富士急行線の富士山駅または河口湖駅から御殿場駅行きに乗車することになるでしょうか。バス停を降りたら車道を横切り、いったん山中湖村公園墓地の敷地を通ります。この墓地にあるトイレもお借りできるようです。トイレのあるところから通路に従って左に進み、敷地の突き当たりで左にぐるりと回り込むと、ハイキングコースの案内標識があります。篭坂峠から三国山(みくにやま)までは道標もたくさんあり、ゆるやかな樹林帯のハイキングコースといった感じです。この日はすっかりガスっていたので眺望のよいところがあるのかどうかは不明ですが、視界が大きく開けたところはあまりなさそうでした。

三国山の山頂からは三国峠方面と明神峠方面に分岐するので、標識をよく確認しましょう。また、三国峠までは広くて特徴のないのっぺりとした尾根なので、目印のテープをよく見て下ります。しばらくすると広々とした駐車場に出ます。ここに仮設トイレが設置されていましたが、たぶんパノラマ台が工事中(注:2024年11月までの予定とのこと)で駐車もできないためと思われます。

登山道の続きがわかりづらいのですが、三国峠で道路を渡ってそれらしきところを入っていくと、すぐに一面のススキ原になります。鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)が見えるので、黒い火山灰の登山道をひたすら登り返しです。天気が良ければ、かなり眺望が良いはずです。

鉄砲木ノ頭からは、切通峠(きりどおしとうげ)に降りるか、パノラマ台を経由して山中湖交流プラザきらら方面に降りられます。パノラマ台方面は道がかなり荒れていて歩きにくいです。細い溝になっているところもあって足を置きづらく、下手に足を置くとズリッと滑ったりズボッと踏み抜いたりします。

パノラマ台まで来るとやっと悪路は終わり、車道を一度横切ります。さらにハイキングルートを進むと交差点に出て、すぐのところに「三国山ハイキングコース入口」バス停があります。ここから富士急バスふじっ湖号に乗車できますが、バスのタイミングが合わない場合、日帰り入浴施設「石割の湯」まで徒歩30分ぐらいです。また、山中湖平野バス停、山中湖旭日丘バス停、富士山・山中湖(ホテルマウント富士入口)バス停からは東京都内への高速バスも出ています(山中湖は観光客も多いので当日購入だと乗車できない可能性あり)。

このルートを選んだ理由と感想など

日帰りでサクッと歩けそうな、山中湖の南側に連なる低山を縦走してみました。天気予報から少しは晴れ間が期待できそうと判断したものの、ずっとガスが取れないままで残念。結局、帰りのバス車内と駅からのほうが、きれいな富士山が見えたという皮肉。

山中湖は公共交通機関も充実していて首都圏からのアクセスはとても良いですが、インバウンドの観光客がとにかく多いですね。帰路は乗り換えなども考慮して富士山駅まで移動して特急電車で帰ったのですが、満席で通路にも人が立ってる状態。山中湖からの高速バスもチェックしてみましたが夕方から夜にかけての便はすべて満席のようでした。

このエリアの山は、火山灰らしき黒い砂が特徴的で、雨が流れるところが削れてどんどん溝が深くなっているようでした。それでも樹林帯はまだマシなようで、湿度が高めなのか意外にも苔やキノコ、花もたくさん咲いていました。大洞山から三国山までの辺りは登山道を横切る動物の足跡もかなり付いていて、登山者より動物のほうが多いんでない?と思ってしまいました。

鉄砲木ノ頭からは、時間的には切通峠からさらに登り返して高指山(たかさすやま)まで行く余裕もあったのですが、ガスっていて富士山がまったく見えないのと蒸し暑さとで「もういいかな」と思い、パノラマ台のほうに下りました。ところがびっくり、あまりにも道が荒れているので、「果たして道があってるのか?」と不安に。周りはススキが伸びていて見通しも効かず、何度もGPSアプリで現在地を確認してしまいました。なんとかパノラマ台の工事現場まで降りてくると、木に仮の表示が結び付けてあったので、「もしや工事の影響でこのルートは通行止めなのかな」と一瞬思ったが、普通に「パノラマ台」と表示してあったので、「通れます」ということらしい。いやいや、あれをハイキングコースと呼ぶにはかなり無理がありますよ。

山道具とか

今回おニューの保温ボトル。ZANE ARTS(ゼインアーツ)のDOUBLE WALL BOTTLE 500(ダブルウォールボトル500)。サーモスの山専用ボトルやモンベルのアルパインサーモボトルよりもシュッとしてます。コップは付属してません。手に持つとキャップのところがほの温かく、熱が逃げてるのではないかと思いますが、お昼にカップ麺を食べたり温かい飲みものを飲んだりするにはまったく問題ありませんでした。ちなみにこの日、腕時計に表示されてた気温は21℃ぐらいでした。