本沢温泉から天狗岳

山小屋泊
東天狗

都道府県:長野, エリア:八ヶ岳

ルートと交通手段

行程1日目:みどり池入口バス停→こまどり沢→みどり池→本沢温泉(泊)
行程2日目:本沢温泉→夏沢峠→箕冠山→根石岳→東天狗→中山峠→黒百合平→渋ノ湯
交通機関:(往路)佐久平→小海線小海駅→〈小海町営バス〉→みどり池入口, (復路)渋ノ湯→〈タクシー〉→茅野駅

本沢温泉への登山口にはJR小海駅から小海町営バスを利用してアクセスできますが、中央本線の小淵沢経由だと乗れるバスが遅い時間帯になってしまうため、ちょっと贅沢に新幹線を使って佐久平からアプローチしました。利用できるバス停は「みどり池入口」か「稲子湯」で、「みどり池入口」のほうが先、かつコースタイムで15分程度短縮できますが、トイレはありません。心配な場合は公衆トイレのある「稲子湯」がおすすめ。なおJR小海線、小海町営バスはいずれも交通系ICカードを使えません。

今回はコースタイムよりもゆっくりペースです。

みどり池入口からしばらくはゆるやかな樹林帯。こまどり沢からやや急な登り。みどり池から再びゆるやかになり、本沢温泉入口からのルートとの合流地点に向かっていったん下り、最後に10分ほど登り返しです。

2日目は天気の急変もありえるため、下山ルートは最長でニュウを経由して麦草峠、でなければ夏沢峠から桜平、中山峠から稲子湯か渋ノ湯、数パターンを想定。空は晴れたりガスったりの繰り返し。白駒池と麦草峠からは茅野駅行きのバスがあるので、当初はそこまで歩くつもりでしたが、前夜まで降っていた雨のため登山道は全体的に湿っていて、樹林帯では石が滑りやすいせいで足が疲れてしまったので、中山峠から渋ノ湯に下山することにしました。このルートは雪の時期しか歩いたことがなかったのだけど、無雪期は逆に沢沿いの岩々で歩きにくいんですね。なお、夏のトップシーズンと土日祝日であれば渋ノ湯からもバスがあります。渋御殿湯の日帰り入浴は15時までとのこと。

途中の根石岳山荘ではトイレをお借りできますが、屋内のため登山靴を脱いで利用します(有料100円)。黒百合平の黒百合ヒュッテのトイレは登山靴のまま利用できます(有料200円)。

このルートを選んだ理由と感想など

今回は友人を誘っての個人山行です。楽しみにしていた北ア遠征が台風10号のため中止になり、予定がまるまる空いてしまいました。それはしかたないのだけど、週半ばには台風が通過するはずだったので、台風の影響があまりなさそうなところはどこかないかと考え、八ヶ岳の東側にある本沢温泉なら登山口から3時間ぐらいだから行けるだろう(そして空いてそう)と予約を入れました。「八ヶ岳開山祭70回記念 山小屋宿泊スタンプラリー」のスタンプが集められる!というのもありました。コロコロ変わる天気予報をにらみながら、またこのエリアの小屋のSNSなどをチェックしつつ、あくまでも温泉メインなので、ピークまで登れなくても気にしない、翌日の天気が雨ならそのまま下山、回復しそうなら天狗岳を狙う計画としました。結果的に、本沢温泉までは小雨程度(最後の10分ぐらいだけ本降り)、翌日は雨が上がって風もなく、15時過ぎまで降られることなく歩けました。

本沢温泉に着いてみると、ほとんどのお客さんがキャンセルになったそうで、宿泊は2組だけ。日帰り入浴も1組しか見かけませんでした。おかげで温泉はほぼ貸し切り状態。

野天風呂は夏沢峠方面への登山道を10分ほど登って分岐を入ったところにあり、やや狭いトラバースもあるので、宿の方には登山靴で行くように言われました。脱衣所などはなく荷物は地面に直接置くことになるため、タオルなどを入れておく袋を持っていくのがおすすめ。

今回で、阿弥陀岳を除いて八ヶ岳の主稜線はほとんど歩いたことになります。ニュウは行ってみたい山なんですが、なかなか機会がありませんなぁ。またいつか。

花は少なめだったけど苔とキノコを見るのも楽しかった。